派遣で働く上で有効な資格を3種類紹介

派遣社員として働くなら、積極的な資格取得を推奨します。なぜなら、派遣社員は正社員と比較して時間的余裕がある場合が多い上、派遣社員としてのキャリアアップにもつながるからです。今回は、派遣で働く上でおすすめな資格を3種類まとめて紹介します。本記事を参考にして、資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

TOEIC

TOEIC（Test of English for International Communication）は、英語によるコミュニケーション能力を評価する試験です。

TOEICのスコアは10点から990点までの範囲で、受験者の英語能力を正確に把握できます。そのため、ビジネスシーンでの英語研修の効果測定、海外出張の基準、昇進・昇格など多岐にわたる場面で活用されています。

英語系資格はTOEICが主流

TOEICと同様の英語系資格には、英検やTOEFLがありますが、現状ではTOEICが主流となっています。

TOEICのスコアによって、どのような業務に適しているかが大まかに分かれます。たとえば600点以上のスコアをもっていると、海外取引に関連するデータの入力・管理・作成、貿易関連書類の作成を担う英文事務や貿易事務の仕事に就けるようになります。

さらに、700点以上のスコアをもつと、貿易書類の作成や読解、出荷指示、海外の取引先との電話やメールでのやり取りなど、英語でのコミュニケーションが必要な貿易事務や海外営業事務の仕事に対応できます。

800点以上のスコアをもつと、外国人上司付きのセレクタリーや海外取引に関する契約書類の作成など、英語がメインの業務で活躍できるでしょう。

TOEICスコアを活かせる仕事例

TOEICスコアを活かせる仕事の例としては、英文事務や貿易事務が挙げられます。

英文事務では英語の読み書きや電話対応などが求められ、幅広い英語力の証明になるため、TOEICスコアを取得しておくことで有利になります。また、貿易事務では海外の商取引に関わる仕事を担当するため、一定以上のスコアを取得しておくとよいでしょう。

日商簿記検定

日商簿記検定は、簿記に関する知識と技術を評価する試験で、経理や財務分野でのスキルを証明するものです。

この検定は、1級から4級までの4つのレベルに分かれており、各レベルがもつ難易度によって求められる知識や技術が異なります。最も基本的な4級では、複式簿記の基本的な仕組みを理解し、初歩的な記帳ができるレベルです。

これに対して、1級に合格することで、税理士試験の受験資格を得られます。また、日商簿記検定1級の取得は、公認会計士や税理士といった国家資格への登竜門とされています。

派遣で求められるのは2級以上

派遣の仕事において有利とされるのは2級以上の資格です。

日商簿記検定2級ではより高度な簿記技術が求められ、経理職や財務職など、専門的な分野で活躍するための基礎が固まります。日商簿記検定は単に経理や財務の職種にとどまらず、経営管理や分析能力を養うため、さまざまな職種でも役立つ資格です。

とくに経理職や財務職を目指す場合、日商簿記検定で得た知識と技術は大いに活用されます。たとえば経理の仕事では、日商簿記検定を通じて得られる知識により、経理関連の書類作成や青色申告書の作成方法を習得できます。

これにより、経理業務を効率的に遂行できるでしょう。財務職では、財務諸表の内容をもとに経営内容を分析するスキルが身につきます。会社の財務状況を正確に把握し、経営判断をサポートする能力が求められるため、日商簿記資格が役立つでしょう。

MOS（マイクロソフト オフィス スペシャリスト）

MOS（マイクロソフト オフィス スペシャリスト）は、マイクロソフト社が公認する資格試験です。

マイクロソフト社が開発した主要なオフィスソフトであるWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの機能について、理解度や使いこなせる能力を客観的に証明できます。

この資格は、これらのソフトウェアを効果的に操作できることを示すため、事務職や関連する職種でのスキル証明として非常に役立ちます。

事務仕事を探す際に大きく役立つ

MOS資格の取得を通じて効率的な操作方法を習得できるため、日常業務の生産性向上にも寄与します。

とくに事務の仕事を探す際には、この資格をもっていると大いに有利です。MOS資格は、求人募集において求められるスキルのひとつであり、多くの企業が応募者のスキルを評価する際に参考にする重要な資格です。

資格取得の勉強を通じて得られる知識や技術は、実際の業務においてもすぐに活用できます。そのため、実務経験が少ない方やこれから事務職を目指す方にとってとくに有益です。

MOS資格取得のための講座を提供している派遣会社もある

人材派遣会社のなかには、MOS資格取得のための講座を提供しているところもあります。

これらの講座を利用することでより効率的に資格取得に向けた勉強を進められるため、仕事に必要なスキルを確実に身につけられるでしょう。資格取得後は、事務職を含むさまざまな職種でそのスキルを活かせます。

まとめ

派遣社員としてキャリアアップを図るなら、資格取得が非常に有効です。とくにおすすめなのはTOEIC、日商簿記検定、そしてMOS（マイクロソフト オフィス スペシャリスト）です。TOEICは、英語によるコミュニケーション能力を証明し、英文事務や貿易事務など国際的な業務に役立ちます。日商簿記検定は経理や財務のスキルを証明し、とくに2級以上を取得すると経理職や財務職で活躍可能です。MOS資格は、Microsoft Officeの操作スキルを証明し、事務職での実務能力を向上させます。これらの資格は、派遣業務の幅を広げ、キャリアアップするうえでとても役立つでしょう。