人材派遣会社の登録会で行われるスキルチェックの内容とは?
仕事をしばらくお休みしていた人や、社会人経験が浅い人の中には、人材派遣会社のスキルチェックに不安を感じている人も多いのではないでしょうか。この記事では、人材派遣会社の登録会で行われる一般的なスキルチェックの内容や対策、選考基準におけるスキルチェックの位置づけなどについて解説します。
人材派遣会社の登録会で行われるスキルチェックの内容
スキルチェックである程度の点数をとらなければ、登録自体もできないのではないかと不安に感じている人もいるかもしれません。しかしスキルチェックの目的は、その人がどの程度のスキルをその時点で持っているのかを把握したり、そのスキルにマッチする仕事を紹介したりすることです。
一般常識・ビジネスマナー
一般的な漢字の読み書きや簡単な計算問題、教養問題、時事問題が出題されます。また、社内でのコミュニケーションの取り方や、ビジネスメールが書けるか、来客対応、電話対応などの基本的なビジネスマナーについても問われます。
タイピング
パソコンのキーボードで指定の文章や数字を打ち込みます。パソコンを使うことの多い仕事であれば、基本的な操作は不可欠となり、タイピングもある程度できたほうがいいです。
1分間に60文字を入力できれば合格ラインといわれています。事務職を希望している場合には80~100文字は入力できるようにしておきたいところです。
オフィス系ソフト
ワードやエクセルなどオフィス系ソフトが使えるかどうかのチェックです。どちらも初級から上級まで幅広く出題されます。いずれも初級レベルに達していれば問題ありません。
ワードに関しては、文字入力や書式設定、インデント、表や画像の挿入、印刷設定などができることが求められます。エクセルはデータ入力やデータ集計作業、マクロ集計、グラフ作成、関数、書式設定、四則演算などがチェックされます。普段から使っている人であればほとんどこなせるスキルです。
適性検査
どのような職種が向いているか、一緒に働く人と協調できるかといったチェックをするので、とくに予習をしていく必要はありません。
スキルチェックの対策
スキルチェックは一夜漬け程度の準備でより上級のスキルを持っていると認められるようなものではありませんが、登録会で自分の持っているスキルを充分に発揮できるようにしておくことをおすすめします。
一般教養・ビジネスマナー
一般教養やビジネスマナーについては問題集やwebサイトなどで調べて内容を確認しておきましょう。就職活動生向けほどのレベルは出題されませんが、基本的な知識については問われます。秘書検定の資格試験用のテキストなどを活用すれば、一般的なビジネスマナーについて学ぶことができます。
タイピング
文字入力に自信がない人は、検索サイトでタイピングをキーワードに調べてみましょう。無料で使える練習用のサイトやタイピングのコツを紹介しているサイトがたくさんあります。
派遣会社の登録ページでミニテストなどを受けられる場合もありますので、積極的に活用しましょう。よく打ち間違える文字や苦手なタイピングパターンをチェックできるので、事前に練習しておくといいでしょう。
オフィス系ソフト
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)の資格試験用のテキストを使って、ワードやエクセルの復習や使い方の練習をしてみることをおすすめします。あまりオフィス系のソフトを使用した経験のない人は初心者向けの問題集などを使って準備しましょう。
スキルチェックの点数が低くても大丈夫!
スキルチェックはあくまでも選考の目安のひとつであり、人材派遣会社が一人ひとりのスキルを把握して、その人にふさわしい派遣先を紹介するためのものです。点数が低かったり、実力が発揮できなかったりしてもそれほど落ち込む必要はありません。自分と企業の相性をチェックするためのものなのだと捉えて、あまり気負わずに臨みましょう。
スキルチェックの結果をもとに、派遣会社のコーディネーターと希望する仕事や疑問・悩みなどについて相談します。スキルチェックの結果だけでなく、過去の就業経験や資格、人柄などを見られますので、結果次第で登録ができないということは決してありません。
スキルチェックの結果に納得がいかない場合に、再度受けることができる人材派遣会社もあります。また、登録後に派遣会社が実施しているスキルアップ講座や研修を活用すれば、スキルアップをすることは可能です。
スキルチェックは自分の今までの経験を活かす場であり、今後の新しい仕事に結びつくひとつの指標です。より適した派遣先でスキルを発揮するための材料なので、現時点で自分が発揮できるスキルをきちんと把握することが大切です。
スキルチェック当日は使い慣れていないパソコンを使うことや、緊張でいつも通りにいかないこともあるかもしれません。そのためにも、事前にできる限り準備をして万全の状態で臨むことをおすすめします。