派遣社員に年齢制限はある?年齢が高めな方におすすめの職種についても解説!
派遣社員に年齢制限はありません。事実、派遣社員として仕事をしている人の割合のなかで、もっとも年齢層が多いのは40~49歳です。しかし、自分がやりたい仕事と派遣先が求めている人材がマッチしないときがあります。それは能力や経験による場合が多いです。ここでは、40代や50代におすすめの職種について紹介します。
派遣社員に年齢制限はある?
40代や50代に求められているものと、20代や30代に求められているものが違うので、未経験の分野に挑戦するときはリスクがあります。
派遣社員に年齢制限はない
年齢を気にする必要はありません。派遣社員に年齢制限がないからです。また、年齢を理由に募集や採用で制限するのは法律違反となります。とはいうものの、30代後半から仕事が見つかりにくいと感じている人が一定数存在します。
派遣社員の平均年齢
派遣社員は40代が平均年齢です。43.3歳となっています。年齢層に分けて割合を見ていくと、40~49歳が38.7%、50代が26.3%となっています。年齢が高くなると仕事が見つからないと思われていますが、実際は派遣社員として勤務している10人に4人近くが40~49歳ということになります。
しかし、注意点として40代や50代でも仕事が見つかりやすいというわけではありません。あくまで勤務している人の割合を示したものだからです。
未経験だと採用されないことがある
派遣社員に年齢制限はなく、年齢を理由に募集や採用で制限するのは法律違反となります。しかし、40代や50代に求められているのは即戦力であり、20代や30代に求めている若さや成長とは違います。そのため、自分が希望する仕事に応募したいと思っていても、未経験だと採用されないことがあります。
採用する企業が募集や採用で制限するのは法律違反ですが、派遣会社が仕事の紹介を見送るケースは法律違反に該当しません。派遣会社は、就業したいと思っている人と採用する企業をマッチングする仕事をしているので、双方にとってプラスになるようにする必要があります。
いくら個人の希望であっても未経験であった場合、採用する企業が育成などで苦労します。そのようなことにならないように双方の利益を考えて行動しているので、そのあたりは理解するようにしましょう。裏を返せば、スキルと実績はあれば採用される可能性が高くなるということです。
年齢が高めの方が仕事を獲得するためには?
新しい分野に挑戦するときは、資格を取得することで自分の能力を客観的に示せます。それが難しい場合は、これまでのスキルや経験を活かした仕事や倍率が低い仕事に応募しましょう。
これまでのスキルや経験を活かす
40代や50代に求められているのは即戦力です。新しいスキルを身に付けたとしても同じく未経験であれば、20代や30代に仕事を紹介するでしょう。ですから、これまでの経験を活かした業界、業種、仕事内容を選ぶようにします。複数の仕事を経験している場合は、そのなかから自分が得意な分野の仕事を選んでみましょう。
資格を取得する
仕事のなかには未経験でも紹介してもらえるケースがあります。たとえば、宅地建物取引士のような資格は採用されるケースがあります。また、理学療法士、作業療法士、中小企業診断士のように国家資格を取得している人は、未経験で資格を保有していない人と比べると、アドバンテージがあります。この際、何でもよいから資格を取得すればよいと考えてはいけません。仕事が見つかる資格を取得しましょう。
倍率が低い仕事に応募する
倍率が高い仕事に応募しても、採用される確率が低くなります。自分がほか人よりも優れているスキルや実績があれば別ですが、どんぐりの背比べの状態であれば、倍率が低い仕事に応募しましょう。たとえば、介護、サービス業界、飲食業界、IT業界などです。
年齢が高めな方におすすめの職種
体力的に無理ができなくなっていますが、これまでの知識と経験を活かせる仕事があります。
40代におすすめの職種
子どもに付きっきりだった女性が働き始めるのが40代といわれています。子どもの教育資金を溜めるために働くことが多いでしょう。そのような方におすすめの職種は、金融事務、ITエンジニア、テレフォンオペレーター、コールセンター、セレモニースタッフ、介護、福祉です。なお、ITエンジニアは経験者であれば採用される可能性があります。
50代におすすめの職種
自分のプライベートの時間を確保しつつ、楽しみながら仲間と仕事をしたいという人が多い50代は、働くことに慣れることから始めてみましょう。そのような方におすすめの職種は、サービス、接客業、清掃業、製造、ピッキング業、介護、福祉です。
まとめ
年齢が高めの方が派遣社員として仕事をするためには、これまでのスキルや経験を活かした仕事を希望するのが一番の近道となるでしょう。そのためには、これまでのキャリアを棚卸しして、自分の強みと好きなことを掛け合わせた仕事ができると、長い期間楽しく勤務できます。自分だけで適職を考えても答えが出ないときは、客観的な立場でアドバイスをくれる人に相談してみましょう。40代は人生の正午といわれています。ここで自分のこれまでの歩みを振り返ってみましょう。