派遣社員としての収入をアップさせるためには?具体的な方法を知ろう!
働く上でのモチベーションとして、やりがいももちろんその一つではありますが、正直な話給料も譲れないですよね。派遣社員で仕事をしていく中で、どのようにすれば収入を上げることができるのでしょうか。今回は派遣社員のメリットや現状を押さえつつ、収入アップの方法もお教えします。
派遣社員として働く利点
正社員やアルバイトなど、今はいろいろな働き方が選べる時代です。そんな中で派遣社員として働くことで得られるメリットはあまり知られていませんが、意外にもたくさんあります。
まずいえるのは、仕事をする上での柔軟性の高さです。自分の希望を、かなり反映してもらうことができます。たとえば、派遣先の場所です。転勤をお願いされることはないうえ、最初に仕事を選ぶ段階で働きたい場所も考慮してもらえます。
立地以外にも、職務内容も希望を汲んでもらえます。「これまでやってきた分野のスキルを磨いていきたい」という場合はもちろん、未経験の職種に挑戦したいという場合でも、仕事を紹介してもらうことができるようです。派遣会社のコーディネーターが間に入ることで、このように柔軟な仕事探しが実現できるというわけです。
もう少しコアな要望として、「ずっと入りたかったあの企業に入りたい」という夢も実現できるかもしれません。大手企業など、憧れを持っている企業がある人もいるかと思います。
ただ、正社員として入るには、いくつもの選考をパスしなければならず、なかなかの狭き門です。派遣社員としてであれば、そうした企業で仕事ができるチャンスがあります。働いていく上で高い評価をされれば、正社員に登用される可能性もあるので、足がかりとしてもよい方法です。
希望どおりになるのは、雇用期間についても同じことがいえます。派遣社員は、だいたいが有期雇用となります。「あと何年は仕事を続けたい」「この期間は仕事ができない」など、将来のライフプランが決まっている人にピッタリな働き方です。
結婚や妊娠も気兼ねなくでき、出産した後も時短勤務で働くことができます。このように短い期間で雇用期間を区切れるため、人間関係での悩みがなくなったという人もいます。割り切って仕事ができるのは、精神的にも助かりますよね。このように、派遣社員として就労すると、自分の都合を優先して働くことができます。
派遣社員の平均的な年収
では、派遣社員で働くと平均でどれくらいの給料を稼げるものなのでしょうか。これは、厚生労働省がまとめている労働者派遣事業報告書から知ることができます。
平成30年度に出された報告書を見てみると、1日8時間働いている派遣社員で、平均日給1万3,831円もらっています。一年間で休日を差し引いて240日出勤しているとすると、年収は約332万円ということになるでしょう。
もちろんこれは、あらゆる派遣社員の収入を平均しているかたちとなるので、地域によっても職種によっても、給料は異なります。たとえば、資格保有者や専門的なスキルを持っている人は、給料は高くなります。
ただ、スキルの要らない仕事の場合でも、自分の収入目標額を決めるために、目安として全体平均年収を知っておくのもよいでしょう。
派遣社員としての収入をアップさせるためには?
自分の収入を上げていきたいと考えた時、派遣社員で働いている人にもできるアプローチがあります。一番確実な方法からいえば、それは自分のレベルアップです。資格やスキルがある人が高い収入を得られるというのは、すでに述べたとおりです。
まだそういったものを持っていない人は、これらを勉強して身につければ収入を上げることができます。専門性を持つことで、継続しての雇い入れにつながるうえ、収入・雇用の両面から安定できます。
このように簡単に述べていますが、もちろん一朝一夕でクリアできることではありません。独学での勉強には自信がないという人には、スクールを利用するのもよい手です。派遣会社によっては福利厚生で安くレッスンを受講できるところもあります。
派遣社員であれば残業もあまり多くないので、終業後の時間も確保できます。いろいろ活用しながら、自分の仕事における価値を高めていきましょう。
また、実際に仕事をすることで経験を積んでいくという方法もあります。未経験だと、評価してもらえるまでに時間はかかるかもしれませんが、少しずつキャリアを重ねることで、着実にステップアップしていくことができます。
もし自分でがんばっていても状況が好転していかない時は、派遣会社の人に相談してみてください。それを汲んで、より給料の高い仕事を紹介してもらえることもありますよ。
このように派遣社員でも、スキルを積んでいけば高収入を狙えます。正社員やアルバイトにはないメリットを享受して自分に合った働き方をしつつ、給料もしっかりもらえたらそれに越したことはありません。知らないことを勉強したり、未経験の仕事を始めたりすることは大変ですが、ステップアップを目指してチャレンジしてみましょう。