派遣社員と正社員の違いはどこ?双方のメリット・デメリットを知ろう!
派遣社員として働こうかなと考えている方、正社員のほうが、待遇がよさそうなのではと考えるのもわかります。実際、この二つの働き方のどこに違いがあるのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットをおさえて、自分に合っている働き方はどちらか判断してみるとよいでしょう。
派遣社員として働くメリット・デメリット
■メリット
派遣社員として働くメリットは、たくさんあります。たとえば、柔軟に働き方が選べる点です。勤務時間や給料についても、仕事内容も自分のやりたいものだけをやらせてもらえる可能性が高いです。
自分の好きな分野の仕事だけに集中できるのは、キャリアにおいてのスキルアップを図れるという点でも、魅力的ですよね。残業が少ないということもあり、終業後のプライベートの時間をしっかり取ることもできます。
仮に、やっている仕事が好きではなくなってしまった場合でも、派遣会社に相談もでき、正社員よりはずいぶん簡単に仕事を変えることができます。
仕事内容だけでなく、職場環境についても同じことがいえるようです。人間関係に悩んだとしても派遣期間が決まっているため、そこに縛られることがありません。責任を持たされることもなく、フットワーク軽く働きたい、でもアルバイトよりはしっかり稼ぎたいという人におすすめです。
■デメリット
デメリットとしてまずあがるのは、その収入が安定していないということです。雇用期間が決まっているため、期間終了となれば契約を更新してもらえない可能性も大いにあります。突然解雇される可能性もあるため、安定した収入とはいいづらいですよね。
言い方を変えれば、派遣社員として働くことは、常にその力を試されているということになります。せっかく新しい職種に挑戦できたとしても、実力が伴わなければ、長期で雇ってもらえません。
また、自分の力も評価してもらえ、自分もその仕事を気に入っていたとしても、同じ会社の同じ部署で継続して働けるのは3年までと決まっているのです。
収入についていえば、給料が上がるチャンスも正社員と比べれば断然低く、派遣社員にボーナスを出しているところも少ないです。福利厚生もないところが多いので、こうした環境を重視する方には向かない働き方といえるでしょう。
正社員として働くメリット・デメリット
■メリット
派遣社員としてのデメリットを見ると、正社員のメリットも自然と見えてくるものですが、正社員はやはり収入・雇用が安定しています。突然クビになってしまうなんてことも、よほどの失態がなければないうえ、賞与ももらえれば昇給もあり、福利厚生もしっかりついているという職場が多いでしょう。
責任がともなう規模の大きな仕事も任せてもらえたり、どんどん出世していったりと、長く腰を据えて働くことでよりやりがいを持って働いていけます。人間関係も深くなっていくので、チームワークを重視して働きたい人は、うれしい要素が多いといえます。
■デメリット
しっかり業務を任せてもらえる分、どうしても残業を避けられないという事態も出てくるようです。その業務量の多さから、休日にまで仕事が食い込んでしまって、プライベートの時間が減る可能性もあります。
あと困ることとしては、自分が好きな条件で働いてばかりはいられないということです。たとえば、転勤を言い渡されることがあったり、自分が得意ではない仕事が降ってきたり、行きたくない部署に回されたりするなどです。自分のペースで自分の好きなことだけしたい、という人は派遣社員として働くのがおすすめです。
派遣社員と正社員の具体的な違い
さて、両方の働き方のメリット・デメリットを洗い出しましたが、そもそも両者にはどんな違いがあるのでしょうか。
大きな違いは、その雇用主です。A社という会社で働く派遣社員と正社員がいるとします。正社員の雇用主は言わずもがなA社です。しかし派遣社員の雇用主は、その人が登録している派遣会社となります。
雇用主が違うために、福利厚生の内容、とくに健康保険や年金といった基本的なもの以外が、両者の間で変わってくるというわけです。
雇用主に加え、雇用形態もそれぞれ異なります。正社員は無期雇用です。雇用期間が決められていないので、メリット・デメリットの箇所でも出てきましたが、安定して仕事を続けることができます。対して派遣社員は有期雇用なので、契約期間が終わる際に、次は雇わないという選択をされる可能性もあるわけです。
こういった違いが、メリット・デメリットをそれぞれ生み出しているということですね。
どちらの立場でもそれぞれ魅力があり、懸念事項があります。派遣社員として始めて正社員に登用されるというケースもあるため、正社員へのステップアップを目指して派遣社員から始める方もいます。どちらが自分の働き方にマッチしているか悩む方は、自分が働く上でなにを重視しているか考え、メリット・デメリットに照らし合わせると決めやすいかもしれません。